2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

なにもない

この一週間は、まことに慌しく過ぎた。 5月23日〜25日、石垣島・西表島。ハンセン病市民学会沖縄交流集会のオプショナルツアーに参加、西表島に幻の癩村構想の予定地を訪ねた。西表島大原港で、仲間川をさかのぼる遊覧船に乗り、両岸の猛々しい生命力に…

三十八度線

川崎・桜本、西の屋にて柏崎つながりの焼肉集会。私と同世代の柏崎生まれの方が二名(1965年生まれ男子、1962年生まれ女子)によれば、子どもの頃、柏崎では陣取り遊びを「三十八度線」と呼んでいたという。どうやら60年代、70年代は確実にそう…

ラテン沖縄

友人の画家屋敷妙子と、新潟・柏崎への旅の打ち合わせがてら、鶴見線浅野駅界隈を歩く。画家はさんぴん茶、私はグァバ茶のペットを片手に(沖縄物産センターで買った)、仲通り商店街、潮田銀座をうろうろ。ともに戦前からの沖縄人、朝鮮人の集住地区、狭い…

サン・テグジュぺリ『人間の土地』を読む。 「たとえ、その日の飛行が、幸福な旅である場合にも、空路のどこかの一端を飛行中の操縦士は、けっして単なる外景を眺めているわけではない。地と空のあの色合い、海上のあの風の足跡、暮れ方のあの金いろの雲、彼…

「横浜の中の沖縄」生まれ

一昨日は、ハコちゃんの初節句。兜の代わりに、コムサで見つけたハコちゃん好み(と勝手に私が思っている)帽子を買う。まだ8ヶ月のくせして、帽子のサイズは50センチ。頭、デカっ。ただいま2頭身半。 わが母が今まで保管していた、私を出産する時の「母…

取り返しがつかない

インタビューの文字起こしの合間に、チェーホフを読む。『六号病棟・退屈な話』(岩波文庫)。『第六病棟』。哲学する小人、決定的に他者への想像力を持ち合わせない無意識の特権者、アンドレイ・エフィームイチ医師を襲う、想像力の欠如ゆえの取り返しのつ…

メモ: 60年代

1960年代にまつわる一つの証言。鈴木道彦の金嬉老裁判に関わっての言葉。 「とりわけ私たちがこの裁判にかかわるようになった六〇年代は、日本中に告発の言葉が充満している時期だった。そうした告発は、ときには人が自分を呪縛するものを断ち切って解放…