2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

「阿」ではじまり、「吽」で終わる。

「吽」字には、一切の世界が集約されている。と空海。 空海は「吽字義」の最後を、歓喜義で閉じるという。 復次に等歓喜の義とは、此の吽字の中に訶字有り。是れ歓喜の義なり。上に大空有り、是れ三昧耶なり。下に三昧の晝の字有り。是れ亦三昧耶なり。二の…

目が見えるからこそ、見えないものがある。

メモ1 『雪国の春』(角川ソフィア文庫)のうちの「東北文学の研究」の最後のほうに<盲目の力>という項がある。 「盲人はことに目に見えぬものの音響を伝えるに、適していたのではなかったか」 「諸国に分布した逃流説話の一つで、多くは陀羅尼の功徳によ…

昭和の肖像<芸>

小沢昭一『写真集 昭和の肖像<芸>』をしみじみと読む。 どの風景もどの人もページを繰るほどにますます懐かしい。 昭和とは、この世から姿を消したモノたちへの郷愁の代名詞なのだろうか。 その郷愁すらもあとかたもなく消えゆく時代に私たちは生きている…

4月25日は東京芸大北千住キャンパスでカタリを語りつくす

あたらしい試みのお知らせです。水族館劇場とか、その座付作者の桃山邑さんとか、 役者の千代次さんとか、琵琶の声とかにそそのかされてしまって、 カタリのことをあれこれ考えたり、説経節「さんせう太夫」の道をたどったりするうちに、 3・11の安寿がさ…

4月だ、春だ、さあ出発だ!

3月からひと月、引越し月間だった。自分自身6年間に5回引越しするのはどうかとは思うのだが、これはDNAのなせる業なのだろうか、娘もこの6年間での4回目の引越しを近々敢行、気がつけば弟夫婦も先週引越しをしていた。まったく腰の座らん一族。 度重…