2014-06-01から1ヶ月間の記事一覧

詩人谺雄二との約束

6月21日 東京で催された 全国ハンセン病療養所入所者協議会会長の神美知宏(こう・みちひろ)さんと、詩人谺雄二を偲ぶ会にて、谺さんの思い出を語りました。 以下、その草稿です。 - 谺雄二さんとの約束。私が谺さんと初めて出会ったのは、2008年3月3…

『地図のない道』

メモ。 ユダヤ人・ゲットーをめぐりあるく思索。須賀敦子『地図のない道』より。 - 「地図のない道」 その一 ゲットの広場『一九四三年、十月十六日』(ローマのゲットからユダヤ人が連行された日)。私がゲットに惹かれるようになったのには他にも理由があ…

ある家族の会話

ナタリア・ギンズブルグ『ある家族の会話』 まえがきからの抜粋。この本に出てくる場所、出来事、人物はすべて現実に存在したものである。架空のものはまったくない。 人名もそのまま用いた。この本を書くにあたり、私は空想の介入をまったく許容できなかっ…

ウンベルト・サバ

須賀敦子訳ウンベルト・サバ詩集より。 その人生に響きあう声のかけら - トリエステには、閉ざされた悲しみの長い日々に 自分を映してみる道がある、 旧ラッザレット通りという名の。 (「三本の道」より) - ぼくは知っている、この想いの深いところに、こ…

プラハは kの街

昨日よりプラハ、旧市街をうろうろ。 カフカの生家を訪ね、(今はカフェになっている)、スペインシナゴーグ脇のカフカ像を見上げ、今日はカレル橋を渡り、カフカ博物館へ。すっかりカフカ観光。 city of K プラハの街をそう呼ぶのだそうだ。 でも、カフカ…