2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

元禄九(1696)年五月二十三日の弘前藩庁「国日記」によれば、

「南部では、人が入用なら津軽の三庄太夫に頼めばよいと言われている」。イタコが語ったお岩木様の神・安寿が姫の物語『お岩木様一代記』の生成を考えるにあたって、どうやら、この元禄九年という数字は、かなり重要な年のようである。「国日記」に記された…

2014年9月7日、猿賀神社例大祭の日に、神社本殿前に翻っていた幟には、「猿賀深沙(さるかじんじゃ)大権現」。 『安寿 お岩木様一代記奇譚』のうちの「猿賀神社の片目魚伝承」にこんなことが書かれている。 「いま猿賀神社の主神は上毛野君田道命(か…

猿賀神社 宵宮のイタコ

かつては猿賀様の宵宮には、大勢のイタコがやってきて、 人々は列をなしてイタコに口寄せをお願いしたのだという。 その様子が、1970年代に猿賀神社の宵宮を訪れた小沢昭一によって記録されている。今年の宵宮では、イタコの小屋はただ一つ。 もう2、3年前か…

2014年9月7日 猿賀神社 宵宮 

午前中は県内各地域からの奉納の獅子踊り。続々と各組が猿賀神社目指してやってくる。 参道をお囃子にのって先導の道化の「可笑し(おかし)」が三匹の獅子を引き連れてゆく。 境内との境の鳥居前に<可笑し>と獅子がひざまずき、 神にご挨拶申し上げてから…

イタコのお岩木様一代記に語られる

イタコの「お岩木様一代記」に語られる岩木山のご神体、あんじゅが姫を訪ねる旅に出た。 「お岩木様一代記」では、苦難の旅の末にあんじゅが姫は岩木山の山の神となるのである。 そして、付け足しのように、兄の「つそう丸(厨子王)」は駿河の富士山の神に、姉…

浪曲×パンソリ=声の力!!

11月15日東京・亀戸・カメリアホールに、かもめ組(玉川奈々福、安聖民、姜信子)降り立ちます! 声ひとつを杖に旅する放浪かもめです。道なき道をゆく語りの声、歌の声、悲しみの声、喜びの声、祈りの声……。 半島と列島を行き交う新たな道も、ほら。能書き…