2016-06-01から1ヶ月間の記事一覧

 旅の先々で、

お宮があれば、おみくじを引く。旅の行方を占う。★2016年6月8日 広島の宮島 厳島神社にて。旅のはじめのご託宣。40厳島神社 御神籤 「白檮宮兆(かしはらのみやのちょう) 大吉」これは末の子に生れても、そうりょうのやくを務るむるうらかたにて、…

たとえば「小栗判官」といっても、道ゆくほどに、語りもさまざまに変わる。

以下、備忘用メモ。そもそもは最初に『鎌倉大草子』があったという。そこに1423年、関東管領足利持氏に攻めれらて敗れた常陸の小栗一族の話がある。 『小栗実記』には、戦に敗れて常陸から落ちのびて、相模の国で横山一族に毒殺されそうになる小栗判官を…

 神というものは・・・ <メモ>

放浪の説経語りのような心持ちで道を歩いて、新しい宿場に入るごとに寺社を訪ねて、道々の地蔵や道祖神や山の神や名も知れぬ神の祠に手を合わせて、道をゆくことは、神を訪ね歩くことなのだと合点しつつ、考えた。神と呼ばれる存在は太古より無数にある。今…

 さまざまな「小栗判官」 まずは写真帖

2016年6月17日、今日は晴れている。日差しがちりちり痛い。垂井宿と赤坂宿の間、青墓。今では殺風景な旧道。 青墓 ここに遊女照手の墓。ここでは照手は遊女と書かれている。 照手だけでなく。義経伝説も。碑やら仏像やらすべてここに集めておいた感あ…

旅の写真帖  中山道 柏原宿

中山道を柏原宿めざしてゆく。 柏原宿の入口には日枝神社 十王権現 毘沙門堂とも書かれている。 標識は「やくし」とある。お薬師さんへ。お宮参りを名目に人々が旅に出る。 標識もその建前をきちんと守る。 伊吹山の特産のもぐさは、亀屋佐京商店。ここの番…

旅の写真帖  中山道 醒井宿

番場宿を通り過ぎて、醒井宿へ。 ここは伝教大師最澄が掘り当てた居醒の清水が湧く。 清水から地蔵川が流れだす。ヤマトタケルが傷を癒した清水とも言われる。 清水を歌に詠んだは、対馬にて江戸と朝鮮のなかだちのために心を砕いた雨森芳洲。 通信使ととも…

旅の写真帖   瀬田の唐橋〜摺針峠

雨に打たれて、6月というのに、鳥肌を立てつつ、瀬田の唐橋から琵琶湖を臨む。 生まれて初めて琵琶湖を見た。確かに大きい、海みたいだ、大きな琵琶みたいだ、いまにも歌いだしそうだ、 山は三つの頂があるから三上山、別名ムカデ山。山にまきついて人々に…

 道は人住む里に通ず、里の社の神に通ず。

大津 -草津 -守山 - 武佐 - 愛知川 - 高宮 - 鳥居本 - 番場 - 醒井 - 柏原 - 今須 - 関ヶ原 - 垂井 - 赤坂 と たどってみた。 大津は昔の関寺があったという、今の逢坂・蝉丸神社界隈から。 雨が降っている。肌寒い。出発地は神社。背後には比叡山。海のよう…

 さらに安丸良夫『神々の明治維新』をチェック

備忘メモ 1.神仏分離の影響をもっとも強く受けたのが、修験 神道とも仏教とも区別しがたい行法、呪術。そこに神仏分離が持ち込まれれば、 信仰の内実そのものが失われる。 とりわけ、佐渡の場合は、本山派六十八か院のうち三か院が還俗神勤したほかは、 こ…

中山道を歩くうち、熊楠を読まねばならぬと気づいた。

以下は備忘メモ。 明治の世の「一村一社」(神社の統廃合)について、熊楠は強く異を唱え、「神社合祀に関する意見」を書いてる。第一 合祀の結果、産土神が往復山道一里乃至五里、はなはだしきは十里も歩まねば詣で得ずとあっては、老少婦人や貧人は、神を…

 「小栗判官 照手 車引きの段」の道。その1 さかさまの出発。蝉丸神社。

照手姫は、売られた先の美濃・青墓の遊女の宿の主から、懇願の末に五日間の暇をもらい、 青墓宿から大津・関寺まで、亡き夫の供養のためにと、 えいさらえい、一引き引きては千僧供養、二引き引いては万僧供養、 体の腐れ果てた餓鬼阿弥の乗る土車を引いてゆ…

『ロケットの正午を待っている』(波戸岡景太 港の人) 

昨日、私のもとにやってきた本。 ロケットの正午とは、ピンチョン曰く―― 「影が東北に傾くとき、(ナチスの)ベーネミュンデの基地から試作ロケットが発射される。遅れてきた正午のサイレンのように、辺りにその音が響き渡る瞬間を、人は「ロケットの正午」…

今日は13回目の父の命日だったんだなぁ

と、『ワンダーボーイ』を読み終えて、不意に思い出した。 父を亡くした少年は、 (大切な人を失くした少年は) 3000億の星がある銀河で唯一生命体があると確認されている地球にあって、 (つまり、3000億分の1の孤独の星である地球で)、 これまで…