2017-12-31から1日間の記事一覧

文字を持たぬ世界

「文字をもたない世界にあっては言葉は神聖なものであり、威力あるおのと考えられた。呪言が相手の人間に不幸を与えると考えたのもそのためである。また、人々が不幸について語るとき「これは自分のことではないが……」と前置きして話しだすのも、その不幸が…

文字をめぐって

明治39年(1906)に児童就学率は96.4パーセント。 文字の浸透。 「学校教育は国家の要望する教養を国民にうえつけることであったが、それは庶民自身がその子に要求する教育とはちがっていたということに大きなくいちがいがあり、しかも両者の意図…

伝承をめぐって

★かつて、小豆島四海村小江の若者組では、なんと原稿用紙にすると85枚になる「イイキカセ」を加入にあたって覚えさせられたのだという。 正月二日に若者入り、そして十五日までには覚えた。(昭和25年当時) 「言葉によって伝承せられる社会では、言葉は…