2018-07-11から1日間の記事一覧

浪花節は、国民国家の展開と資本主義の展開がからみあっていくなかで生成し変容していった、二〇世紀における最もポピュラーな「語り物」だった。

国民国家を草の根から支えた「声」としての「浪花節」(兵藤裕己)。 「近世の封建国家の忠孝のモラル」から「近代の国民国家の一元的な忠孝のモラル」への「変換装置」となったのが、「大衆社会」に流通し浸透していく物語だったという認識。※1 桃中軒雲衛…