2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

『分解者たち  見沼田んぼのほとりを生きる』(猪瀬浩平 生活書院)  メモその3

水俣に行く前に、じっくり読みたいと思っていた『分解者』を読了。 近代合理主義と植民地主義と今となってはグローバル資本主義がもたらす徹底的な「分断」を、いかに「分解」するか? 生産者/労働者/消費者でしか存在しえない存在となった人間が、分解者…

『分解者たち  見沼田んぼのほとりを生きる』(猪瀬浩平 生活書院)  メモその2

2017年7月下旬 相模ダム建設殉難者追悼会に筆者は自閉症の兄とともに参加する。 戦前にダム建設で亡くなった日本・中国・朝鮮の犠牲者に対してだけでなく、前年7月のやまゆり園事件の犠牲者に捧げる黙祷も合わせて行われたそのとき、自閉症の兄が叫んだ。「…

『分解者たち  見沼田んぼのほとりを生きる』(猪瀬浩平 生活書院)  メモその1

水俣で野生集会を持つ前に、『分解者たち』を少しずつ読む。 見沼田んぼに追いやられてくる「ごみ」、「排泄物」、「遺体」、「障害者」、「鶏や乳牛などの家畜、様々な生きもの」、そして「農的営み」。 それは「首都圏/東京という歪に肥大化した身体の肛…

お盆休みも翻訳ホンヤク日々ほんやく。

『長江日記』(鄭靖和著)を翻訳している。本当のデッドラインの締切目前で凄まじく追いこまれている。 鄭靖和はこんな人。 鄭靖和(チョン・ジョンファ) 1900年8月3日ソウルに生まれ、11歳になる年に大韓協会会長であった東農 金嘉鎭キム・ガジン(1846∼19…

奈良散歩 その2 夕方に思い立って、真弓山長弓寺 

先月末に奈良に越して、ようやくあたりを見回す余裕も出てきて、ご近所探索をはじめている。 なにしろ神々(修験、新宗教、権威によって邪教淫祠にくくられた神々も大いに含む)の山、生駒山は目の前。 ご近所には真言宗、天台宗、融通念仏宗といった宗派の…

奈良散歩 その1 真夏の生駒山中は殺人的に暑い。教弘寺。あまりに暑くて、ここはまだざっくりとしか書けない。

役行者像があると聞いて、ぶらりと生駒山山中へ。 本堂撮影し忘れた。次回に撮ってこよう。 本堂裏に不動明王像。京阪奈道路開通後、滝が枯れたんだそうな。水脈が断たれたんだな。水なしの不動明王。 不動明王拡大。 境内には役行者。 役行者さらに拡大。 …