2020-10-17から1日間の記事一覧

黄晳暎『客地』(岩波書店) メモ02  「森浦へ行く道」

永達は、どこへ行こうか、と考えながらちょっと立ち止まった。 これが冒頭の一文。 流れ者永達は、ワケあって次の工事場を探して旅に出たところ。 旅の道連れになった鄭は故郷の「森浦」へと帰るところ。十数年ぶりの故郷に。 永達は鄭とともに「森浦」へと…