2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

森崎和江『北上幻想』 メモ

北に向かうのは、そこが荒蝦夷の地だから。と言ってしまうとあまりにざっくりしすぎか。 近代国家がそのよりどころとした建国神話において、きれいに封じ込められた「いのち」の原風景をそこに見たからと言うべきか。 北に向かう旅は、森崎和江の長きにわた…

牛頭天王、まつろわぬ神のイメージ 『牛頭天王島渡り』祭文より メモ

牛頭天王に宿を貸すことを断ったために滅ぼされる蘇民古端は釈迦の弟子で、 古端の家を襲った牛頭天王と釈迦の間で問答が繰り広げられる。 そして―――― その時釈迦仏聞こし召し、 「いかなる魔王・鬼神にてましますぞ。 仏の御弟子まで悩ます事不審なり」と宣…

牛頭天王と十一面観音 『牛頭天王島渡り」祭文より メモ

奥三河 東栄町に残る「牛頭天王島渡り」祭文のうち、 牛頭天王の子である八王子の第八番目 蛇毒気神の物語に驚かされる。 竜宮から日本へと向かう牛頭天王の一行(妻の薩迦陁女、七人の王子、8万4千の眷属ら)を赤き毒蛇が波をかきわけ追いかけてくる。 赤き…