2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

真木悠介『気流の鳴る音』 メモ

カスタネダが語るドン・ファンの教えの本は学生時代に読んだ。 覚えているのは「自分の場所を見つける」ことくらいだった。 今回は真木悠介をとおしてドン・ファンの教えに出会い直す。 ①大事なのは「世界を止める」こと。 「わしらは自分のなかのおしゃべり…

李起昇 「日本は韓国だったのか 韓国は日本だったのか」 メモ

この本はちょっと読むのがしんどい。 結論ありきで、信念と情熱で書かれたものだからだと思う。 この結論の論証するために集めてきた歴史パズルの無数のピースを眺めていると、 その結論よりも、ここまで筆者を駆り立てたものに思いを馳せて、ため息が出る。…

李起昇 作品抜き書きとメモ その2「鬼神たちの祝祭」2019

この人は、なんというか、言語原理主義のように感じる。 すべてを言語から説明をつけようとする。 日韓の違いとか、差別の構造とか。 明晰さより、息苦しさが先に立つ。 日本と韓国とのはざまで、日本と韓国に囚われて生きること、そう生きざるをえないこと…

李起昇 作品 抜き書き その1 ゼロはん

① p57~58 逃げる。 思えば生まれた時から逃げ回っているような気がしてならなかった。チョウセンと言われないために、変な目で見られないために、酒ぐせの悪い親父から、貧乏から、汚ない家から、朝鮮部落から、土方から、キムチから、チマチョゴリから、朝…