2024-10-01から1ヶ月間の記事一覧

森崎和江「同質性のなかの異族の発見」 メモ 「接触の思想」にまつわる話のみ

<森崎和江の問い ①> 私たち日本民衆にとって、朝鮮問題とは何なのか。それを思想として問う意味はどこにあるのか。 ◆ 民族的接近は、底辺の民衆ほど直接的である。 (つまり、互いを知る前に、双方ともに使い捨て労働力として底辺に閉ざされた。港湾労働、…

森崎和江『アンチ天皇制感覚』 メモ  与論島、接触の思想にまつわることのみ。

沖縄本島に隣接する与論島の祖神様は本土の村祭とは様相を異にしている。島でシュニグ祭と称されているのだが、この祭神について明治十六年生れの郷土史家増尾国恵氏がのべられる左に点はまことに興味深い。神格に対する農耕者の主体がまだ生き生きと残って…

『民衆における異集団との接触の思想 ー沖縄・日本・朝鮮の出逢い』 森崎和江 メモ

三井三池の争議で与論島からの移住労働者に出会ったことで、森崎和江の眼差しは、さらに沖縄へと伸びてゆく。 <沖縄を考える際の森崎和江の前提 日本と沖縄の非対称な関係> 「沖縄と日本の支配権力との関係は、その統一国家をめざした時から常に一方的な関…

福島巡礼  ソーラーパネルとセイタカアワダチソウ。点の復興。 とりあえずの走り書き。

福島巡礼は、楢葉の伝言館(宝鏡寺内)から始まった。 2024年10月18日。雨が降っている。 伝言館を寺の境内に作った宝鏡寺のご住職の遺志を継いだ丹治さんが、 遠来の訪問者に福島の伝言を怒涛のように語る。 「エネルギー アレルギー」 このポスターは震災…

古川日出夫『おおきな森』、おおぼらふき、おおいなる星めぐり

連想と妄想は音が重なり合う瞬間にホップステップジャンプでワープして、気がつけば、死者を乗せて走る銀河鉄道はこの世のすべての理不尽な死者の森を貫いて走り、理不尽な死者はあまりに多いから、世界は森で埋め尽くされている、満洲の丸太のような、死者…

2024年9月22日、23日。 能登に芸能のひとときを運ぶ。 

9月22日 北国新聞 朝刊 ◆9月22日 のと千里浜 道の駅 この日は本当は、<こぎつねも森>チームの芸能担当班として、珠洲市若山の正福寺に行く予定だった。 それはもう何カ月も前から現地とやり取りをして、救援物資を揃え、芸能の時間の仕込みもしっかりとや…