「死者の書」もしくは、中将姫からはじまるなにか

こうして説経の異文は生まれる。  @奈良県宇陀市菟田野 日張山・青蓮寺

2020年2月15日 今日は青蓮寺で称讃浄土経(これは阿弥陀経の玄奘三蔵による漢訳)の勉強会の第一回。 この山道を上ってゆけば、日張山 青蓮寺。 今日は、同時に、旅するカタリによる古説経「中将姫御本地」のうち、雲雀山に関わる段を初めて試みに聞いていた…

佐藤弘夫『アマテラスの変貌 中世神仏交渉史の視座』メモ

神仏習合、本地垂迹の問い直し。 (問1)神仏習合は、異質な存在としての神と仏という観念の成立を前提としている、というのは本当だろうか? (問2)本地垂迹の「本地」の仏とはいかなる仏なのか? 古代、神は「祟る神」であり、「命ずる神」であった。 …

折口信夫『死者の書』 メモ

彷徨いでた魂と目覚めた魂とが、魂呼ばひでいよいよ結ばれてしまう <のちのちの伏線/山尋ね 『死者の書』二> 二上山の男嶽と女嶽の間から急に下ってくる「当麻路」。 その路を一降りして、大降りにかかろうとする手前の中だるみ、塚の前に、神でもあり、…

今年のテーマ (たぶん)

「あなたに歌って聞かせよう、人が他のものに変身する物語を」(オウィディウス『変身物語』より)