谷崎潤一郎「春琴抄」再読。
隠微な語り口にじんわりしびれる。
都立大学の近くにある丘の上の図書館を覗きに行く。
図書館に行くたびに、図書館で暮らしたいと思う。
目についた順に、
「ブラックアトランティック」(ポール・ギルロイ)、
「彼岸の時間」(蛭川立)
「恋愛太平記」1・2(金井美恵子)
「小説の自由」(保坂和志)
を借りてくる。
2週間内に、この5冊をじっくりと読むような時間はないのだけれど、とりあえず、そばに置いておく。本は眺めているだけでも、触っているだけでも楽しい。
本と語らうように、生身の人間とも語らえるなら、
本を読むようにして生身の人間に向き合えるなら……。
そんなことをときおり思う。