毎週火曜は小唄のお稽古。なんでまあ、自分が小唄をやっているのか、実はナゾなのだけれども、基本的に家にこもりがちの日々のアクセントというか、気晴らしというか……。
世間に添わせぬ義理がありゃ こっちに別れぬ意地がある
度胸決めれば世間も義理も 何のへちまの皮一重
エー すまないが 添い遂げる
昨日、新しく取り掛かったのがこの小唄。
その前は「伽羅の香り」というのを2ヶ月ほど。
伽羅の香りとあの君さまは
幾夜とめても わしゃとめあかぬ
寝ても覚めても忘られぬ
小唄で歌われているのは、基本、「恋愛=欧米風のLOVE」ではなく、江戸の「色恋」の世界(なのかな、たぶん…)。「愛」ではなく「情」の世界のおはなし。
2月末より、冬休みに文芸創作集中講義を受講した9名の学生たちから、課題作品が五月雨式に届く。ライトノベル風あり、絵本あり、RPG風あり、いわゆる小説らしきものありと、まあいろいろ。作品ではなく、結局はそれを書いている人間そのものに対峙することになるので、ひとつひとつの作品を読んでコメントをつけていくことは、かなりのエネルギーを要する。<書きたい=伝えたい>ということでもなく、<読み手は必要ではないと言い切る書き手>であったりもする子どもたちに、あらためて<書く>とはどういうことであるかを考えさせられたりもするから、なお疲れる。
ただ読んでただ楽しむ。そういう豊かで贅沢な読書の時間をもっと持ちたいと思う。
こんな日々を送りながら、時折、
「どうして僕はこんなところに」
と、旅する作家ブルース・チャトウィンのように呟いている。