耐寒花見

夕刻より出版関係の友人知人たちと江戸川橋公園にて花見。ひたすら寒い。使い捨てカイロを3枚、腰と両ももに張って、持ち寄り手作りの料理に乾き物をつまみに、ビールと梅酒を飲む。とにかく寒いが、とにかく花見、つまるところは花より団子。

昨夜は東京国際フォーラムにてメレフラ公演を観てきた。ハワイの火の神ペレに捧げる荘厳なチャントとフラで幕を開け、それからあとは気持のよいハワイアンミュージックと、流れるように踊る美しいフラ。男性の踊り手の動きを見ていると、八重山の舞踊の動きに通い合うものがあるように感じられ、ふっと太平洋の島々の見えないつながりに思いをはせた。昨春ハワイの島々を巡った際に、神域に足を踏み入れたときに感じたのと同じような、遠い島々が通い合い、つながっているような感覚。

見えないつながりで形作られている世界とそのつながりの一つのつなぎめとしての人間、ということをとりとめなく考える。


「出てゆく PARTIR」(タハール・ベン・ジェルーン 早川書房)を読み始める。昨日、書店で新刊で出ているのを発見して、迷うことなく購入。タハール・ベン・ジェルーンはとても好きな作家。物語の語り部としての、語り口が、たまらなく魅力的。他の本を差し置いて、衝動買いの衝動読み。