都立大学の丘の上の図書館に本を返しに行く。夏の日差し。図書館前の広い芝生の庭には、小さなコドモ、その若いチチとハハ、カップルたち。団欒の芝生はなんだか敷居が高くて、のしのし入ってはいけず、うーん、どこかに行きたくなった、どこかに行きたいなぁ。
とりあえず、駅前マックで、ゲラにアカ入れ。
アップルパイをかじりながら、そうだ、明日は久しぶりに港に行こう、海を見よう。
今日思い出した本の言葉。「力を持ち、知識が豊かにひろがっていけばいくほど、その人間のたどるべき道は狭くなり、やがては何ひとつ選べるものはなくなって、ただ、しなければならないことだけをするようになるものなのだ」(呼び出しの長)
しなければならないことは無数にあるようで、同時に、してはならないことも無数にしているようで、道はまだ狭くも細くもなく、かといって広いわけでも見晴らしがいいわけでもない。