←5月30日、亀戸のカメリアホールで催された浪曲乙女組の公演に行ってきた。
「大胆!初夏の犯行予告 神出鬼没の怪盗三姉妹」というキャッチフレーズのもと、(たぶん)キャッツアイに勝るとも劣らぬ華麗な天然ぶり発揮のお芝居と迫力の浪曲で、観客のハートをいろんな意味でどきどきさせた、実に天晴れな舞台でありました。
お目当ては、友人であり、浪曲乙女組の仕掛け人&乙女組長女である玉川奈々福。上のチラシの真ん中の姉御。乙女組次女三女はふだんは関西が本拠地であるゆえ、今回の亀戸公演で初めて生の姿を見た。春野恵子(チラシ右)は自己紹介で「稽古、恵子」とかなりオヤジ路線なギャグをとばし、菊地まどか(チラシ左)は浪曲師になる前は病院に勤めていて、しかもまどかの曲師(浪曲師の脇で三味線を弾く方)の沢村さくらさんも元看護師で病院ペアであるなどとオヤジ心くすぐり作戦に出て、なかなかの奮闘ぶり(?)。もちろんなにより浪曲で奮闘。
奈々福は自作の新作浪曲「金魚夢幻」。これを聴くのは何度目かしら。聴くたびに磨きがかかっている。友人が好きなことを全力で楽しんでいる姿を見ると、自分の内側からも力が湧いてくる。私も、とにかく、全力! と、へそ曲がりな私が素直に思う。
そうそう、乙女組公演で奈々福の曲師をつとめた沢村豊子師匠、いつものことながら、さりげなくものすごい三味線に惚れ惚れした。
←奈々福は6月27日に神楽坂の「もー吉」(03−5261−2128)でもライブをやるそう。奈々福の姉御のイラストがあんまり素敵なので、このちらしもついついアップ。
今日は雨の日曜日、浪曲の余韻に浸りつつ、そろそろ新聞連載の原稿にとりかからねばと資料と取材ノートを読み直す。さて、どう書こうか、石垣島のフィリピンヤーのおばあとほろ酔い水牛老師の無茶苦茶ハンセン病談義……。