2009-06-17 イリオモテ 昨日、岩波書店より発売になった、二年ぶりの拙著。 「この世界は無数の島でできている。 人みな島に生まれて、島から島へと旅をしながら歌いながら生きていく」。 と、↑は、本の帯に抜き出された本文中の言葉。答えのないことをのらりくらり書いている。のらりくらりの底にずっと流れているのはこんな歌声。 「わたしゃ当所へ初めでござる。当所作法はよく知りませぬ。知らぬところは教えておくれ。切れたところはつないでおくれ」(岡山・神郷町の盆踊り口説の一節)。