恵比寿の東京都写真美術館に行く。わが友アン・ビクトル(旧ソ連のコリアンディアスポラの写真家)の写真が都写真美術館に収蔵されることになりそうで、その打ち合わせ。2004年に東京、福岡、熊本で「百年の記憶」というタイトルで巡回展示された、中央アジアとロシア極東の流転の運命を生きるコリアンを追った作品群がその対象。
(↓ウズベキスタン・タシケント近郊 ボルシェビーク村の老バイオリン弾き)
ビクトルからは1週間ほど前にメールが来た。ウズベキスタン→カザフスタン→ロシアと、カメラ片手に日々旅に生きる、流浪の民を追う流浪の暮らし。安住という言葉は自分の人生にはない、そういう運命なのだとメールには書かれていた。
『希望という方法』(宮崎広和 以文社)を購入。「希望は方法である」。序文の冒頭のこの一文にくっと心をつかまれた。「希望は方法である。とりわけ、知識を未来へと方向転換するための手法である」。さあ、これから全速力で読む。