放火するがるがんちゅあ

明日より集中講義後半戦。集中講義中は眠れない。日々の課題で学生たちも眠れない。不眠文芸創作教室。今夜は、明日の授業用に、12名の学生の顔を思い浮かべつつ、それぞれへのオススメの一冊を選ぶ。「恋愛太平記」「塵よりよみがえり」「銀河ヒッチハイクガイド」「夜叉が池」「不在者の祈り」「さくらんぼの性は」「浪漫的な行軍の記録」等々。

アントニオ・タブッキ「スペイン広場」を読み始める。最初の1ページから、くっと引き込まれる。

いまどき荒野にただひとり立って命がけで書いているような物書きはどこにいる? と、これは詩人のがるがんちゅあ悦子とのつい数日前の会話。

がるがんちゅあの詩集「マッチ売りの偽書」を再読。書かずにいられずに詩を書き続けてきた詩人の「なぜ書くか」という根本的な問いへの応答がつまった詩集。おもしろい。心にぼわっと火をつけられて、書くことに向かう心を燃えあがらせるようなおもしろさ。