What’s happning

10月31日に発熱して以来、ようやく復活。
水を飲むべし。本日、医師にそう厳命される。薬とか眠りとかより水だと。うん、確かに私は水を飲まない。言われたとおり、ひっきりなしに水をがぶ飲みしてみたら、それだけで、生気が戻ってきたような気がする。

「何かをぼんやりと感じているときは、まだ書き始めるにはちょっと早いだろう。でも、すべてがはっきりしてしまったら、後は沈黙あるのみ。つまり文学にとって、ちょうどいい瞬間というものはない。文学はいつでも間の悪いものなのだ」 セルゲイ・ドヴラートフ

明日は熊本。トークジャム『いまあえて問うロシア文学/つながるコトバ』に参加。姜尚中さん、沼野恭子さんと、さて、どんな語らいとなるだろう。なにしろ、「ジャム」だから…、ノリで、リズムで、胎動に身を任せて、とのことであるから…。コーディネーターの太田丈太郎さんによると、私が登場するときのテーマソングは、マービン・ゲイ「What's happning」なのだそうだ。 

ドヴラートフに倣って言うなら、言葉というのは、飲み込んでも、口に出してしまっても、いつでも間が悪い、その間の悪さに恥じ入ったり、歯噛みしたり、じたばたしたり、取り返しがつかないと呆然としたり、ぬか喜びしたり、自分を丸め込んだり、知らん振りしたりしながら、人は言葉と共に生きていくしかないのだろう。