土の匂い

11月刊行予定の、ハンセン病にまつわる本の「あとがき」をようやく書いた。ぎりぎりすべりこみセーフで夏休みの宿題を終えたような気分。

書かなければいけないときにかぎって、無闇に本を読みたくなる。書店で手にとって、どうしても家に持ち帰りたくなった『千日の旅 石上玄一郎アンソロジー』(荒川洋治 編・解説 未知谷)、合間合間に大切に読む。石上玄一郎は旧制弘前高等学校で太宰と同級生だったんだそう。太宰にはない土の深い匂い。


アイスキュロス「縛められたプロメテウス」再読。

夜半、雨が降り出した。