たましい、こわしちゃってね

本日も微熱。しぶとい風邪。図書館に行く以外は終日家で過ごす。

福島第一原発柏崎刈羽原発 北緯37度25分上の見えない道。

天明の大飢饉で人口が3分の1に減り、土地の荒廃した相馬藩(現在の福島県相馬郡双葉郡の北半)は、他領からの移民による開拓を積極的に進めた。移民の多くは北陸から。真宗門徒
「相馬にゆけば米の飯が食われる」「好きな所を開墾しただけ自分のものになる」「入るままになっている空屋敷が沢山ある」「冬の最中でも菜の花が咲いている」等々、薔薇色の噂。移民招致宣伝用に盛んに民謡が作られたという。だから相馬には民謡が多い。
移民の多くは会津を通ってきた。越後→会津→相馬。

古川日出男の『聖家族』の語りの溢れんばかりの過剰。この過剰こそが生きている証。魂が。

神隠しにあったかのように、虚空に消えた14通のメールを思う。(わけあって自分の魂を押し殺すような仕事をしようかと一瞬思い、その仕事にまつわることが記されたメールを、その紹介人からパソコン宛に送ってもらったのだが、先方が送信段階では問題なく3回送って、3回ともこちらには届かない。プロバイダーのサーバーのメールボックスにすら入っていない。で、携帯宛に送ってもらって、ようやく受信したのが、それをまた携帯からパソコンへと転送したら、またメールは神隠しにあったかのように消える。タイトルを変え、本文をいじり、手を変え品を変え10回、送ったとたんにメールは行方知れずとなる。もちろんサーバーにも痕跡なし。そうか、魂は魂のままに。押し殺さずに。深々と納得した)

●寝る前に、ぱらぱらめくって眺める 北村太郎 詩集『港の人』
「おなかをこわす からだをこわす という 肺をこわす、とか 頭をこわす、なんていわない どうしてかな、と考えながら開港資料館の前を歩いていく/略/こんど恋人にあったら たましい、こわしちゃってね、っていってやろうか」詩16より
「だれも見ていないから 心配することはない と いう思いをたいせつにして はたしてなにをしないできたか」詩25より
「無は一つみたいだけど じつにたくさんある  必然をいくら細かに砕いてみても ちっとも 偶然はでてこない」詩7より
「とくににんげんは たましいのぶんだけ体重が加わっているから 抱きあっても ただの重さではない 罪のぶんだけ 目方が減るというのではなく いやに軽くなったり そうかとおもうと たがいにとつぜんずっしりとしてしまって きみはぼくを銅鐸かとおもい ぼくはきみを ざいもくかなと」詩12


おやすみなさい。