アトムの子

我が家の一歳児に、彼の母親である娘を指さして、「誰?」と尋ねたら、「おかあムニャムニャ」と、空耳アワーなら確実に「おかあさん」と聴き取るであろうような音を初めて発して、非常に娘を喜ばせた。それまでは実に大雑把というか、実用的というか、娘のことを「おっぱい」と呼んでいたのである。喜んだ娘が今度は私を指さして「誰?」と尋ねたら、「バ ムニャムニャ」と何やら不穏な音を発した。そういう不穏な音で呼ぶように躾けた覚えはない。そこで、丸顔の娘を指さして、一歳児の耳元で繰り返し「アンパンマン」と囁いてみた。速攻で効果あり。

明日の福島行きに備えて、福島関連の本を読む一日。『「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』。山下達郎「アトムの子」を久々に聞きつつ。そうだよねぇ、私もアトムの子なんだよねぇ、ねっ、達郎…、とつぶやきつつ。
『東歌篇−異なる声 独吟千句』(藤井貞和 反抗社出版)もぱらぱらと見る。

明日はガイガーカウンターも持っていく。うーの画伯と、ルパン4世(編集者)との小さな旅。