説教節という企み。

かねてより思うところあり、つい先日お手紙で石牟礼道子さんに作品の薩摩琵琶による説教節化をお願いしたところ、ご快諾の返事をいただいた。
石牟礼さんも、かつてチッソ東京本社前で座り込みをしていた頃、目が見えなくなり、いいんだ、盲目の琵琶弾きになって語り歩くんだと、本気で思ったことがあるという話も聞いた。
幸い、目の治療に無理やり引っ張っていかれて、そのときに完全に視力を失うことはなかったともいう。

石牟礼さんの世界を歌と語りでこの世に呼び出す説教節、その企みの全貌は、おそらく来年早々には明るみにできるはず。