語り継ぐ覚悟

風邪ニモ負ケズ、熱ニモ負ケズ、九州ツアー報告第2弾。

10月24日午後に西南学院大学で、1時間と言われたのに1時間半しゃべってしまった後に、九大の近くの箱崎のブックス・キューブリックに移動。午後7時半から、上野朱さん(古本アクス店主、記録作家上野英進の息子さん)と1時間半の対談。

朱さんは私にとっては頼りがいのあるお兄さん。兄と妹の気分で、昭和を生き抜いた父たちが、ついに語りえなかったことを、いかに語り継ぐかを語り合った。
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父・英信が亡くなったとき、棺にその著書も収めて父を焼いたはいいが、本がすっかり焼けるまで焼いたら、父の骨は木っ端微塵の粉々になっていたというのは、朱さんが御著書『父を焼く』(岩波書店)でも書いている話で、
昭和を生きた「父」たちの息子と娘たる私たちは、その骨が木っ端微塵になった灰の中から、何を拾い上げ、何を語らず、何を語り継ぐのかを、語り合ったのでした。語り継ぐ覚悟と共に。

この対談、どこかで、何らかの形で出せればいいなぁと思案中。