5月から、生活を変えた。
まず、書くこと読むこととは全く関わりのないひたすら体を動かす仕事を週何回かすることにした。
心が喜ぶこと、精神が豊かになること、体が健やかになることに、情熱と時間を注ぐことにした。
自分を傷つけるものとは無駄な闘いなどせず、耐え忍ぶこともせず、脱兎の如く逃げることにした。これは平岡正明が語っていたジブシーの非戦主義。
6月からは、どこにも誰にも安住しない一匹のジブシー狐になることにした。
そろそろまた旅に出よう。
信太の森へと既に心は漂いだしている。
「恋しくば たづねて来て見よ 和泉なる 信太の森の うらみ葛の葉」 説経節『信太妻』から。