この一か月、自分史上、最高に労働したような気がする。
いくつもの仕事が同時進行、ほとんど睡眠時間2〜3時間で過ごしたような。
ひとつは、わが水牛老師の本の仕事。8月半ば過ぎにみすず書房より刊行予定。
みすず書房近刊情報には、『夕凪の島 八重山歴史文化誌』 。八重山に縄文・弥生は到達せず、人々はヤドカリから生まれたという神話をもつ。従来の日本史に収まらない驚きの時空世界を掘り起す。とある。乞う、ご期待!
そのほかにも、あんな仕事、こんな仕事と、それと書評も4本書いたなぁ。
今月は、私には珍しく、週末ごとにトークイベントがあった。これがまた面白かった。
BOOKSKASPAR企画のトーク、逗子ひぐらし文庫企画のトーク、
きのう読んだ本。『水族館劇場のほうへ』。胸に響いた言葉。
「遠い時間を旅する物語を神話のように伝えたいと思います。幼いころに囲炉裏端できかされた、おじいさんの昔ばなしのように、書物が文字の集合であるなら、無文字社会の伝承のように。
くちびるに歌、ふところに匕首、新しい落花狼藉に牙をといで、小さなものへのまなざしをしっかりとこころに宿して、荊棘の森をわけいりながら、かえりみちのない場所を漂ってゆくのです」