ユダヤのハシディズムと時宗・一遍上人「踊り念仏」

昨夜の朗読劇「ディブック」上演前に、ユダヤのハシディズム(ユダヤ教敬虔派)の概略を進行役の赤尾光春さんが解説する際に、「タルムードの学習に偏重したラビ・ユダヤ教のエリート主義を批判し、無学な者も祈り、歌、踊りといった日常的な所作を通じて神に近づけるという教え」としてのハシディズムを、時宗の一遍の「踊り念仏」に喩えていた。

これは腑に落ちる。

時宗と説経のような「語り物」の深い結びつきを思うならば、ハシディズムからもどれだけ豊かな歌と物語が生まれでたことだろうか。