リービ英雄が語る、古井由吉との「書くということ」をめぐる対話。


「書くということは本質的に、どこか母語の外に出て、戻ってくるということ。ぼくがはじめてこういう話をしたのは、作家デビューをする前、古井由吉という、誰よりも日本語を、まさに母語として極めた作家と話したとき。そのときに、書くということが、日本人にとっても日本語が外国語になったかのように書くことだと話したんです。そして、彼はまさにそのとおりだと言った」