連歌的想像力、つまり批評精神が大事ということ

連歌は瞬間的な世界変換、あるいは脱構築の連鎖によって成立する多声的で未完結の開かれた体系である。

和歌が一つの世界に没入するものとするならば、連歌は常に相手の言っていることを理解したうえで、別の世界をどのように自分にぶつけていくかが問われる。
つまり、他者理解をしたうで、それに対して批評性をもって、新たな世界を批評として構築していく。
連歌とは、つまり、そのような批評の連続なのである。
連歌が流行するとは、非常に醒めた批評の精神が横溢しているということでもある。