『身ぶりとしての抵抗』鶴見俊輔 より

アナキズムのことを考えている。
で、鶴見俊輔の「方法としてのアナキズム」を読んでいる。


以下、抜き書き

「結局は能率的な軍隊の形式にゆきつくような近代化に対抗するためには、その近代化から派生した人道主義的な抽象観念をもって対抗するのでは足りない。国家のになう近代に全体としてむきあうような別の場所にたつことが、持久力ある抵抗のために必要である。」


「ソローの人間の根底にあるのは、この地上に人間が生きていてひまをたのしむことはいいことだという感覚だ。そして、なぜそれができないかを追求しようとする。雨が土をうるおす。それを見てたのしむことからはじめて、彼は彼の政治思想をつくる。この政治思想のつくりかたは、アナキズムにとって重要な方法だと思う。」