歩いて生きること、風景はその外側から観るものではなく、その中で生きるものなのだということを、思い出させる済州の道、
徐明淑氏自身がその道にたどりつくまでの人生の長い時間を聴いた。
とりわけ成り行きで我知らず民主化運動の真ん中で活動し、拘束されることになった大学時代、そして卒業後のジャーナリストとしての生活、それを放り出して、「サンチャゴ・デ・コンポステーラ」への道を踏破して、済州へと戻ってゆくその道のり、
その人生の物語の、一見自然で滑らかな流れのようで、実は骨太な反骨の魂が陰でひそかにニヤリとしている、たおやかなたくましさが印象深い、
http://www.hani.co.kr/arti/culture/book/797250.html
済州オルレは、九州へ、そして、震災からの復興を目指す宮城へと、連なってゆく。
(オルレのノウハウが、それぞれの地域に伝授された)
そういうわけで、済州を歩く私の魂は、いきなり宮城へと飛んでゆく。