長弓寺の境内東側にある伊弉諾(いざなぎ)神社は明治の神仏分離以前は牛頭天王社(ごずてんのうしゃ)と呼ばれ、寺伝では聖武天皇が長弓寺の鎮守として建てさせたものという。長弓寺の参道入口に鳥居が立つことからもうかがえるように、近世以前は神仏混交の信仰が行われていた。
⇑ これはwikiから。とりあえずの参考までに。
長弓寺内、伊弉諾神社(かつての牛頭天王社)。なんとも近代的な風景ですわ。
そして、寺による神の名の書き換えの証言。由緒書(⇓)。
明治の初めに書き換えたまま、そのことを口外せず、そのうち<神々の明治維新>の記憶すら失ってしまっている寺社が多いなかで、もしかしたらここはひそかに気骨がある?
さらに辺りを見回すと、伊弉諾神社入口の灯篭(!)には、はっきりと牛頭天王宮と刻まれている。
長弓寺本堂 鎌倉時代の建造物。国宝。拝観料300円をお賽銭箱に入れたのに、もう夕方だったので本殿は閉じられていて、平安時代作という木造十一面観音立像は拝観は出来ず……。
この本堂脇に「役行者」がいます。
「役行者」の周辺には、西国巡礼三十三箇所碑だとか、三十三観音だとか。
この西国一番から三十三番までの観音様たち。見たところ、古くは宝暦、寛政のものもいれば、平成のものいる。歴代の檀家、信者たちの奉納だろうか。
この寺は水子供養の地蔵が実に多い。
寺のHPを見れば、地域との共生を謳い、こころの相談室があり、さまざまな芸能文化のイベントを開催している。
現代版「里修験」的機能を目指しているかのような。
http://chokyuji-yakushiin.com/
ここ長弓寺では毎月二十八日に護摩祈祷をしているともいう。今度行ってみよう。