森崎和江  詩をめぐって

 

 詩とは、自然や人びととのダイアローグだと、幼い頃から思ってきました。人っていうのは、自然界の中で、鳥や、みみずや、蟻なんかと一緒に生きているわけでしょ。小さい時、私はいつも、詩や絵を描いて遊んでいたけれど、それは、天然、自然とのダイアローグだった。

 

 

 生きていく、ということは、やはり、対話する空間を作り合うことでしょう。

 木霊のように返ってくること。響き合う力。同じ形でなくても、続いていく持続力というようなもの。