恥知らずの世界。

GAZAからパレスチナ人をすべて強制移住させ、アメリカが所有し、リゾート地にする、などというアメリカ大統領トランプのとんでもない発言。
 
先住民虐殺なくしては、
奴隷制なくしては、
植民地なくしては、
戦争なくしては、
他者の命を踏みにじることなしには、
成長も繁栄もなかったいわゆる文明国(かつての植民地帝国、現在の欧米先進国と呼ばれる国々、プラス日本等々)が形作ってきたこの世界の、あられもない本音。
それをひとりの恥知らずが、公然と、傲然と、世界の支配層を代表して述べているにすぎないようにも思える。
 
この世界には<踏む者>と<踏まれる者>がいて、
もちろん、この世界を牽引しているのは<踏む者>たち。
誰を踏むのかを決めるのも<踏む者>たち。
「生きのびたかったら、おまえたちも踏め」と、世の人をそそのかすのも<踏む者>たち。
そそのかされて尻馬に乗って共犯になって踏んだからといって、おのれが<踏む者>でありつづける保証であるわけでもなし。
<踏む者>たちは成長と繁栄を追求するかぎり、永遠に<踏まれる者>を必要としますからね。(尻馬どもも、<踏む者>たちにとっては成長のための使い捨ての道具)。
 
<踏む者>たちによって、延々と<踏まれる者>はつくりだされてゆくわけで、
わたしもあなたもいつかきっと、いや、すでにもう、踏まれているのでしょう。
じりじり踏まれつづけているものだから、知らず知らず、茹でカエルみたいに、<踏む者>たちの世界にのみこまれて、気がついたときには、もう取り返しがつかないね。
 
おそらく、GAZAは、これまであったことの、新たな始まりに過ぎないのでしょう。
恥知らずは最強、
<踏む者>たちにとっては、実のところ、<踏まれる者>の人権も尊厳も、人道も国際法も何もかも無視しても差し支えないものだったのを、それでもこれまでは大義だとか名分だとかを言い立てて、嘘で言いくるめて、言い繕っていたことも、恥知らずには必要なくなりますからね。
 
欲が行動原理の恥知らずは、最凶。
以下にシェアしたのは、恥知らずトランプ発言の前提にあるものを書かれた早尾貴紀さんの投稿。
人間はいったいどんな進化を遂げたら、自分が殺した者たちの血にまみれた土地で平然と暮らしたり、遊んだりすることができるようになるんでしょうね。草葉の陰でダーウィンはどう考えているのかしらね。
イスラエルのネタニヤフ首相官邸が「ガザ地区の転換計画」(別名「ガザ2035年計画」)を発表したのは、虐殺真っ最中の2024年5月のこと。そこに付けられていたイメージ図。虐殺の真っ最中に、だ。
 さらに、ガザ地区の全住民をエジプトに移住させようということを、はっきりとアメリカ合衆国の仲介でエジプトに交渉したのは、2012年のこと(その前は2007年にガザ地区をエジプト領に移管させることを提案してエジプトに断られている)。
そしてガザ侵攻を2023年10月に開始するや、その一週間後には、ガザ住民全員を「避難」と称してエジプトに移送し、その後アラブ諸国に定住させよう、というイスラエル政府・軍の検討案がリークされた。
トランプ提案はこうした従来の検討プランに便乗しようとするもの。
パフォーマンスと語彙が派手だし、米国の軍事力と資本力にモノを言わせて無理を通して強行するが、下地が整ったところで手柄を掻っ攫いたいのだろう。
(2025.01.06)