「いい土地ですから進めてください」とバルフォアはロスチャイルドに言った。 〈メモ〉

シオニズム帝国主義(あるいは、植民地主義、人種主義)の関係。

栗田禎子論文〈「いい土地ですから進めてください」とバルフォアはロスチャイルドに言った〉から。

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◆「シオニズムが現実の運動として最初に動き出す1880年代という時代が、イギリスのエジプト占領に始まる中東侵略・植民地化の過程だったこと、そしてイギリスをはじめとするヨーロッパ列強が中東への進出・介入を本格化させていくなかで、(ヨーロッパ内部にあって歴史的に中東との文化的・宗教的「接点」を持つ存在としてイメージされ、いわば「中東通」の資本家グループと目されるようになった「ユダヤ人資本家」(その代表格が「ロスチャイルド」)が、中東進出の先兵的役回りをあてがわれ、自らもそれを引き受けていくことになった。」

ロスチャイルドはイギリスのシオニズム組織の長。

 

◆「中東への進出のカードとして「ユダヤ人」に着目するという発想は、イギリスだけでなく他の帝国主義諸国にも共通していた。」

※ドイツもまた、ユダヤ人を利用しようとしたが、中東での競争に敗れると、国内のユダヤ人は無用の長物となった。

 

◆「中東進出のカードとして「ユダヤ人」を用いるという発想は帝国主義列強によって生み出されたものであり、それと表裏一体の「ユダヤ人」に対する人種差別的な見方も完全にヨーロッパ製のものであって中東社会には無縁のものだったのだが、第一次大戦後、まさにパレスチナにおける入植者国家建設と同時並行する形で、中東にも「人種主義」や「反ユダヤ主義」を移植しようという動きが観察されるようになる。」

※そもそも中東にはユダヤ教徒という概念はあったが、ユダヤ人という概念はなかった。

帝国主義列強は戦争や紛争の体制を継続させるツールとしてシオニズムを用いた。
そのような体制のほうが植民地支配には好都合だということで。

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というわけで、シオニズム国家イスラエルは、今もなお植民地主義の先兵として、人種主義むきだしの国家として、パレスチナにありつづける。

シオニズムの発想では、ホロコーストすらも、役にも立たないユダヤ人たちの死に過ぎず、それはナチスの発想と変わらない。