母の記憶を呼びもどす。

6年前に横浜から、私が暮らす奈良に移って、施設暮らしを始めた母の記録をつけていたブログが、運営会社がブログの事業を廃止したことで影も形もなくなっていたことに、今日気づきました。(涙)。何たる不覚。

 

年と共にだんだん記憶が薄れていって、今はほぼ何も記憶していない母がかつて語った人生の記憶を書き留めていたので、母の人生が飛散してしまったようなショック。

 

それでも気を取り直して、記憶を母から引き出す作業を続ける。

料理好きだった母に、韓国料理のレシピ本を見せる。

歌好きの母に懐メロを聞かせる。

 

すると韓国語をほとんど知らない母が、不意に韓国語で歌いだす。

やはり料理の達人だった祖母が、朝鮮料理のご馳走を作っては、友人の在日のおばさんたちと、家の中で歌い踊っていたと、母が少女の頃に戻ってその時の歌を歌う。

朝鮮民謡「トラジ」だった。

 

「月がとっても青いから」「東京ドドンパ娘」「青い山脈」「高校三年生」「ここに幸あり」「東京ブギウギ」も一緒に歌った。

そして、母はブログから消えた記憶を語りはじめる……。