恋と革命

あ、明日はみなとみらいで花火だった、なぜ今日来ちまったんだ…と、なんだかしくじったような気持で、横浜のインターコンチネンタルホテルのカフェから午後の港を眺めた。
元町をはしからはしまで一往復した。途中、ポンパドールの角の路地をちらと横目で見たら、今までその存在に気づかなかった朱塗りの鳥居が見えて、つつと路地に入って鳥居まで行けば、「元町厳島神社」とある。おお、厳島か! と、わけもわからず感動する。安産祈願ののぼりがはためいていて、そこんとこは私とは無縁であるなと、すっと感動がさめる。私の心は猫の額、いや、猫の目。
自由が丘のGAPやら無印やらが並ぶ通りの木陰のベンチに坐って本を読む。浴衣を着た子どもらがやたらと前を行き交う。どうやら今夜は自由が丘駅前ロータリーで盆踊りらしい。でもね、子どもたちよ、人間は恋と革命のために生まれてきたのだよ、そうダザイのおじさんは言っている。
自由が丘で豚キムチを食べた。夏なのに、寒かった。