2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧
〈失語と沈黙の間〉 失語そのもののなかに、失語の体験がなく、ことばを回復して行く過程のなかに、はじめて失語の体験がある 失語のほんとうの苦痛は、ことばが新しくはじまるときに、はじまることばをうしなう過程そのものが、人間にたいする関心をうしな…
牛頭天王の項 大神楽・花祭の伝承地、奥三河における牛頭天王信仰を、 「牛頭天王島渡り祭文」(原本は、修験道の大先達で花祭中興の祖と仰がれる万蔵院が、奥三河の旧田鹿の守屋家に伝授したものと言われる。守屋氏もまた修験の先達)と、 「牛頭天王講式」…
生駒 宝徳寺. 今日(2020年1月26日)の午前中は1913年の旧生駒トンネル崩落事故の犠牲者追善の奉納に参加。 <慰霊碑の下には崩落事故直後に工夫たちが作ったという石仏二体。> <向かって左から2人目 宝徳寺住職 姜栄熹師 3人目が西教寺住職 藤本信隆師>…
彷徨いでた魂と目覚めた魂とが、魂呼ばひでいよいよ結ばれてしまう <のちのちの伏線/山尋ね 『死者の書』二> 二上山の男嶽と女嶽の間から急に下ってくる「当麻路」。 その路を一降りして、大降りにかかろうとする手前の中だるみ、塚の前に、神でもあり、…
神社よりも、こちらが大事 ⇓ これは方角的に皇居のほうと思われる。 お寺の跡をこのような形で活用。 不動明王 観音菩薩 神仏分離で廃寺となった東福寺の仏像。 青面金剛童子像 役行者像 2つ 宝暦14年の建立。 ⇓のは石の風化具合から見て、もっと古そうだ…
これは、もうひとつの『未知との遭遇』なんだな。 ただし、最初の『未知との遭遇』は宇宙からやって来たけど、 この『未知との遭遇』は、地球のなかの、それもすごく身近な、でもすっかり忘却のなかの存在となっていたものとの遭遇。 「未知」に呼ばれる者た…
近鉄奈良線 大和西大寺 南口を出れば、すぐに西大寺。 うっかりしていましたが、東のでかい寺が東大寺で、西のでかい寺が西大寺なんですねぇ。かつての西大寺はすさまじく広い。今はそのほんの欠片くらいしか残っていない。 かつての栄華の片鱗、出土調査で…
パトリシオ・グスマン監督の「光のノスタルジア」「真珠のボタン」と二日連続で観る。チリのピノチェト独裁時代に砂漠に埋められた者たち、海に沈められた者たち、無数の死者の記憶。死者たちの記憶を手放すまいとする者たちの声。 巨大な天体望遠鏡が立ち並…
奈良県大宇陀の山中の日張山青蓮寺は、中将姫ゆかりの尼寺です。 津村順天堂の「中将湯」の、あの中将姫です。 折口信夫の「死者の書」の、あの中将姫です。 中将姫と言えば、当麻寺の当麻曼荼羅で有名な、あの中将姫です。 (しつこいな……) 今日はまだ正月…
「あなたに歌って聞かせよう、人が他のものに変身する物語を」(オウィディウス『変身物語』より)