2014-10-01から1ヶ月間の記事一覧

佐渡への旅の支度。 メモ。

ちょっと手間のかかる校閲作業を終えて、一休み。 さあ、佐渡の安寿伝説を訪ねる旅の準備を始めよう。森鴎外の「山椒大夫」のもとになっている説経節「さんせう太夫」は、人形浄瑠璃、瞽女唄、イタコのお岩木様一代記とさまざまに語られ歌われ日本各地にさま…

直江津 姥竹、山椒大夫に関わるメモ。

乳母を祭った乳母嶽明神は居多神社(五智六)北参道入口に、 山椒太夫の墓と称するものが妙国寺にある(寺町三)。所在地:妙国寺 上越市寺町3丁目8−33出典: 『北國街道研究 7号』

メモ  物語の力

物語が物語として力を持つ、 物語が口から口へ、声から声へ、語り語られしてゆく、その力を想う。語られる、いじられる、壊される、いいように扱われる、そして無数の似たような似てないような物語を吐き出す、 そういうものとしての物語の力を想う。人間が…

昨日10月13日は城下町高田(新潟)の有形文化財の町家にて、

高田瞽女の祭文松坂『山椒太夫』全段を聴いた。 演者は瞽女唄継承者の萱森直子さん。 最後の長岡瞽女の小林ハルさんと最後の高田瞽女杉本シズさんをを師匠に、瞽女のようにひたすら耳から覚えて、歌い語るときはじっと目をつぶって、越後の風雪にギザギザ削…

夢を見ました。

逃げても逃げても追いかけてくる影だけの男に追われて、とうとう見知らぬ海辺の町へと落ちていきました。 小さな町でした。海辺はにぎわっていました。砂浜ではなく、護岸に守られた浅い海でした。 ところどころなめらかな岩がゆるやかに突きだしている穏や…

「地獄は極楽の出店」と歌うのは、

説経節「信徳丸」の浄瑠璃版「摂州合邦辻」。 このお話はおどろおどろしくて、継子の俊徳丸に恋慕して、叶わぬ恋から生まれでる憎しみゆえに、俊徳丸に毒を盛って癩病にする継母玉手御前が登場する。 ところが、癩病にしたのは、実はお家騒動から俊徳丸を守…

『続さんせう太夫考』(岩崎武夫 平凡社選書)

を読んでいる。著者岩崎武夫によれば、前作『さんせう太夫考』が説経の背景にある「聖」なるものを追求したものならば、これは「俗」なるものの側からのアプローチで、説経を読みなおそうという試み。 物語とともに生きる人間たちに寄り添ったこのアプローチ…

★詩、ひとつ。

[[「晩秋」 塔和子]] あなたは 私のために何をしてくれたか 心のうつろを埋めてもくれなかった 心の寒さもひきむしってはくれなかった けれども居ることによって 安らいをもたらせてくれた 大地の上に共に居るという 安心感を与えてくれた 私はあなたのため…