2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ふたたび多動

明日より二日間、花巻、遠野、陸前高田と走りぬける。赤坂憲雄の『東北学 忘れられた東北』をリュックにしのばせて。

多動の日々。

6月23日大阪・鶴橋界隈を歩き、詩人金時鐘さんと会い、ささやかな宴。 24日大分・湯布院に飛び、「ゆふいん文化・記録映画祭」に参加。 http://movie.geocities.jp/nocyufuin/home.html オープニングは松川八州雄監督『映像叙事詩 みちのおく』。これは…

水のなかから水のなかへ

発熱して保育園に行けなかったハコちゃんを、私が保育園代わりになって一緒に過ごす一日。 「ハコちゃん!」と呼びかければ、声に出して返事こそしないものの、「ハイッ!」というように勢いよく手を挙げるようになった。これは昨夜から。日々の成長。まだ、…

刻みつける

24日から始まる「ゆふいん文化・記録映画祭」の第4回松川賞受賞4作品を観る。25日に、審査員として、この4本の中から一本、選ばなくてはならない。 「刻みつけることは記録することではない。記憶ですらないかもしれない。刻みつけるというのは、この世界に…

東北から戻ってきて一週間

6月14日に陸前高田市を訪ねた。 朝から一日、ボランティアで、広田町の水道工事の会社の倉庫で、泥と瓦礫のなかから拾い集められてきた水道管や蛇口やネジを洗い続けた。 気仙町、高田町、海から町の背後の山まで真ったいらな土地に広がる市街地がすべて…

距離に立ち向かう

『ユダヤ人大虐殺の証人ヤン・カルスキ』(河出書房新社 ヤニック・エネル著)を読む。ヤン・カルスキは実在の人物。ポーランド人のレジスタンス運動家。ヤン・カルスキというのっはコードネームで、実名はヤン・コジェレフスキ。しかし、彼はコードネームで…

何を聞いているのかな、私の耳は。

ヴラジミール: 何を言っているのかな、あの声たちは? エストラゴン: 自分の一生を話している。 ヴラジミール: 生きたというだけじゃ満足できない。 エストラゴン: 生きたってことをしゃべらなければ。 ヴラジミール: 死んだだけじゃ足りない。 エスト…

若者は被災地に来るな……

気仙沼と陸前高田で瓦礫撤去のボランティアをして横浜に戻ってきたばかりの姪っ子が、被災地の暮らしと横浜での日常のあまりの落差に心のバランスが取れないという。彼女は、陸前高田に最初に救援に入ったのは米軍だったという話を現地で聞いた。瓦礫撤去し…

はづべしいたむべし

5月31日に高史明さんにお目にかかり、3時間ほどお話を伺った。一九七〇年代の高史明さんのハンセン病療養所との関わりにまつわることを出発点に、話は親鸞、宗教、思想、人間、世界の認識、言葉を乗り越える言葉、等々、さまざまに広がっていった。 心に深く…

私が泣いているのは、自分のことやなんかじゃないよ

6月1日〜3日と、新潟・柏崎に行ってきた。6月2日、わけあって柏崎でパチンコ。パチスロ「エヴァンゲリオン」で大当たり。使徒殲滅だの、非常事態だの、暴走モードだの、ピコピコ光りだすと、「残酷な天使のテーゼ」が高らかに鳴り響いて、玉は出るし、…

芦穂橋〜潮鶴橋

鶴見散歩。鶴見川にかかる芦穂橋から潮鶴橋まで、きれいに舗装されている川辺の遊歩道を歩く。ここはかつては、いわゆる“朝鮮部落”でバラック密集地帯だったところ。暑かった。