2009-06-01から1ヶ月間の記事一覧
『大人にわからない日本文学史』(高橋源一郎 岩波書店)を5日目まで読む。(7日目まである)。『時代閉塞の現状』を書いた啄木と『「丸山真男」をひっぱたきたい―三一歳、フリーター。希望は戦争。」を書いた赤木智弘を重ね合わせて論じるところなんかは…
ストレスがたまると、やたらに本を買ったり借りたり、とてもじゃないが読みきれないほど本を積み上げて途方に暮れる。 国書刊行会の日本幻想文学集成の室生犀星の巻は矢川澄子編で、「蜜のあはれ」に始まって、魚尽くしのラインナップで、締めは「老いたるえ…
昨夜は若い友人の48と、お台場のZEPP東京での<くるり>のライブに行く。2時間半のスタンディング。腰が痛い。くるりはCDで聴くよりもライブが格段によい。ポップな作りこみをしている曲より、ロック魂炸裂の曲のほうがずっとよい。ドラム、ベースの重低…
開高健の『人とこの世界』(ちくま文庫)を読み始める。しょっぱなから面白すぎる。広津和郎との座談と、それにまつわる開高の独り言を書き綴った「行動する怠惰」、これを読んだら、「不精者で、万年床が好きで、あまり本を読まず、小説を書くのがおっくう…
昨夜は日本橋で文学少年少女組の宴。少年たちは、たどり着けない、安部公房的、「わが心の地平線」の彼方を見つめて語り続ける。少女たちは、読み終わった瞬間に幻と消えて何が語られていたのかまるで思い出せない空虚な「小説」群について、あーだこーだ。…
昨日、岩波書店より発売になった、二年ぶりの拙著。 「この世界は無数の島でできている。 人みな島に生まれて、島から島へと旅をしながら歌いながら生きていく」。 と、↑は、本の帯に抜き出された本文中の言葉。答えのないことをのらりくらり書いている。の…
自分の体のことに疎い。寒いのか、寒気がするのか、しかと分かるまでに時間がかかる。そもそも昨夜は寒かったのか、寒気がしたのか、いずれにせよ、本日は微熱。昨日は上野の森をそぞろ歩いていた。霧雨。美術館では「ネオテニー・ジャパン 高橋コレクション…
6月13日は神楽坂の日本出版クラブ会館にて、「野間宏の会」に参加。評論家の富岡幸一郎さんをコーディネーターに、、『文学よ、どこへゆく <世界文学と日本文学>』という空恐ろしいテーマのもと、奥泉光さん、佐伯一麦さん、塚原史さんとパネルディスカ…
石垣島の水牛老師の家の本棚から埴谷雄高の本を借りてきた。 『薄明のなかの思想 宇宙論的人間論』(ちくまぶっくす)。 この広大無辺な宇宙のなかで、人間として生まれ死んでゆくとはどういうことか? そんな問いのもとに、生誕、意識、存在、愛、性、政治…
石垣島あやぱにモールのセクシーサー。今までの島通いでは出会うことのなかったニューフェイス。仕事をきれいさっぱり忘れて過ごす島の休日。さあ、今夜も麦の水、米の水
きのうもおとといも今日も朝から、たぶんあしたも、島にいるかぎりは、麦の水。
絹ぬ上から 嘉例吉 一路平安 嘉例吉 嘉例吉さて、これから石垣島に向かいます。歌狂いナミイおばあ米寿のお祝い、わが師である水牛老師定年退職お祝いにかこつけて、束の間の飲んだくれ島暮らし。 ところが肝心のナミイおばあが骨折で入院中。とはいえ、この…
原稿を書く合間にかぼちゃを煮て、きんぴらごぼうを作って、あれが足りないこれもないと腰も軽くすぐにスーパーに買物に出て、それはつまりは原稿が行き詰まっているということで、でもね、歩くと血の巡りがよくなって、アイデアも湧く、結果的に筆は進むん…
『不運な女』というのは、大好きなブローティガンの最後の小説のタイトル。ブローティガンが自殺したあとに遺品の中から発見された遺稿。 私はこの小説を去年の6月1日に熊本の橙書店で買って、翌日、6月2日に読み始めて、腰を抜かしてしまったのだけど、…