2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧

森崎和江の「八百比丘尼」の旅に思いを馳せつつ、新たに「八百比丘尼」を語り起こす。

旅するカタリ その1 <なにかが道をやってくる> 2017年1月7日 於・馬喰町ART+EAT 午後6時より 浪曲師玉川奈々福、舞踊手堀川久子、祭文語り:渡部八太夫。妖しの旅の者たちとともに、今の時代には忘れ果てられている「旅するカタリ」の場を開きたいと企ん…

「さまよい安寿」と「八百比丘尼」

人魚の肉を食べたために不老長寿という運命を生きることになった女がいる、 (これは「業」というべきかもしれない、いずれにせよ、限りある命の人の世で、ひとり不老長寿であることはけっして幸せなことではない)、 その女は「八百比丘尼」と呼ばれるよう…

ここ数年ずっと「旅するカタリ」ということを考えていた。

そもそも、古来、語りとは、旅の賜物であるから、「旅する」「カタリ」というのは表現としてはダブり感があるのですが、私たちの時代の物語は旅を彼方に置き忘れてきてしまったがゆえに、ことさらに「旅するカタリ」なのです。 さらには、「語り」とは「騙り…