「もう一篇の詩」 金子光晴 (『人間の悲劇』より)恋人よ。 たうたう僕は あなたのうんこになりました。そして狭い糞壺のなかで ほかのうんこといっしょに 蠅がうみつけた幼虫どもに くすぐられてゐる。あなたにのこりなく消化され、 あなたの滓になって あ…
11月1日朝5時過ぎに家を出て、新潟をめざした。船は9時過ぎに出航。雨模様。風景が潤んでいる。岸壁を離れる船の上をかもめが舞う。 (でも、かもめに見送られて……、などというのどかなものではなく、デッキから投げ与えられるお菓子を彼らは群れなして旋…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。