2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧
★5歳の時、1962年9月の舟の完成祝いの祝賀会の情景。 父の語り聞かせてくれた物語を、50歳のシャマン・ラポガンは繰り返し夢に見る。 「山の深い谷間で干上がった川の丸石に、五人の男たちが老人を囲んで座っている。彼らはコーヒー色のからだをして、タオ語…
土地とともに、そこにある生態系のなかの命として、循環のなかで生きるということ。そのつながりのなかの「命」の呼び名を、そこに見るような思いがしたのです。 蘭嶼の海洋民族たる先住民の暮らしも、この半世紀の間に、台湾政府の開発(漢化という名の近代…
国民国家を草の根から支えた「声」としての「浪花節」(兵藤裕己)。 「近世の封建国家の忠孝のモラル」から「近代の国民国家の一元的な忠孝のモラル」への「変換装置」となったのが、「大衆社会」に流通し浸透していく物語だったという認識。※1 桃中軒雲衛…