2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

横隔膜から出発する

「思考に向かう出発点として笑いにまさるものはない。ことに思考にチャンスを与えるには、ふつうの魂の振動よりも横隔膜の振動のほうが、はるかに具合がいい」(ヴァルター・ベンヤミン) 「星とともに走っている者として星の運行をながめよ。また元素がたが…

泣きながら体に刻んで行く

『春と修羅』第三集のなかの「あすこの田はねえ」より あすこの田はねえ あの種類では窒素があんまり多過ぎるから もうきっぱりと灌水を切つてね 三番除草はしないんだ ……一しんに畔を走って来て 青田のなかに汗拭くその子…… 燐酸がまだ残ってゐない? みん…

メモ 大津波記念碑

岩手県宮古市重茂半島姉吉地区 「高き住所は児孫の和楽/想へ惨禍の大津波/此処より下に家を建てるな」「明治二九年にも昭和八年にも/津波は此処まできて部落は全滅/生存者は僅かに前は二人後は四人のみ/幾歳経ても要心何従」岩手県大船渡市大船渡町富沢…

ジャケ買い

なんとなくぶらぶらと散歩に出かけた横浜・伊勢佐木町 有隣堂で、外国文学の棚を通りすがった瞬間に、『虫けらの群霊』というタイトルが目に飛び込み、棚から引っ張り出して、表紙を見て、即決。これは買い! 表紙画・挿画:スズキコージ。 内容は推して知る…

メモ 原発避難民

『季刊東北学 第28号』 「東日本大震災と阪神大震災の与えた課題」(森栗茂一)より。 「今回の震災で県外に避難した人は、五万人といわれるが、その七〇パーセントは福島県である。指定避難地域の内外から、中通り、会津、新潟に向った。中越は、中越地震の…

しみじみありがとう

チーム「うたのおくりもの」の面々が横浜に集まり、11月15日の陸前高田での「うたのおくりもの at 高田保育所 朝からとびきりお楽しみ会!」 の打ち合わせ。 いろいろなアイデアが飛び交って、既にかなり楽しい。保育所の子どもらやその保護者の方々や先生方…

福島⇔柏崎

今さらながら、図書館で原発関係の本をごっそり借りてきた。先週、柏崎刈羽原発の見学に行き、福島から柏崎に避難してきている方々の話も聞き、ちょっと簡単には言葉にはできないものが心のなかに渦巻いている。新潟県内で福島からの避難者が一番多いのは柏…

観光

「光」を「観る」。「光」とは何か。「それは日常の暮らしの風景とは異なった何か、それゆえに驚きにみちた、不思議に彩られた異文化」by赤坂憲雄 赤坂憲雄は「定住」に対して、「漂泊」とか「放浪」ではなく、「遊動」という言葉/概念を立てる。「遊動社会…

うたのおくりもの

友人知人が集まって、11月には岩手の陸前高田に、来年1月には新潟の柏崎に、「うたのおくりもの」ツアー。 きっかけは、友人が立ち上げた『色支援プロジェクト』。「世界に色を取り戻そう」をテーマに6月に陸前高田に初めて行って、高田の人々と言葉をかわ…