2022-01-01から1年間の記事一覧

2022年12月19日 那覇 ちはや書房で出会った本 ラングストン・ヒューズ詩集

この2冊は、60年ほども前に、琉球大学国文科の学生で、文芸部に所属していた中里友豪さんの蔵書だったらしい。 中里さんは昨年4月17日に亡くなっている。 https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1307449.html 山之口貘賞受賞詩人で、演劇集団「創造」の結成に…

百年の夜の歌 (2022年11月13日 百年芸能祭 絶賛参加 「百年かもめデラックス@凱風館」バージョン。オープニングアクト) 

百年の夜の歌 (サックス:仲野麻紀 ソリ:安聖民 朗読:姜信子) 「 横浜から歩いてきました 疲れきつたからだです そんなに おどろかさないでください 朝鮮人になつちまいたい 気がします (折口信夫「砂けぶりⅡ」より) 그토록 놀래지 마세요 (そんなに…

2022年11月13日 百年かもめデラックスツアー! @神戸・凱風館 ご報告

これは、私が関わっている「百年芸能祭」に、絶賛参加した「百年かもめデラックスツアー」のご報告。 演者は、玉川奈々福(浪曲)、安聖民(パンソリ)、仲野麻紀(サックス奏者)の予定だったのですが、玉川奈々福がコロナのため休演となり、浪曲師&曲師の…

シンポジウム <グローバルな物語としての「パチンコ」-「在日」の表象と植民地主義の記憶>参加にあたってのメモ

「複雑さを増す社会が織りなす重層的な記憶を、自己完結的な一国民の運命という物語叙述にまとめあげようとする作業は、もはや困難である。」テッサ・モリス・スズキ ① まず最初に、「パチンコ」に対する感想、もしくは違和感。 ◆「在日」が自分の生きている…

『女と刀』抜き書き

【序章】 わたしは、血はひとつというそのながれを切ることで、その体制(まとまり)とながれからは傍系(わき)を生きようとも、また楽隠居という座を永遠に失ふ業ふかき女と言われようとも、こうすることでわたしはわたしの世というものを生きてみたかった…

 森崎和江さん追悼  ~他者を孕み孕まれ生きてゆく~ (熊本日日新聞掲載)

初めて森崎さんと出会ったのは2000年代の初め、私が旧ソ連に生きる高麗人を訪ねて中央アジアへと向かった頃のことです。高麗人とは、朝鮮半島からロシア極東へと流れゆき、さらにスターリンによって中央アジアへと追放された人々。植民地と戦争と無数の死で…

『闘いとエロス』 メモ

わたしの感覚の創造主である朝鮮の群衆と山河がほうふつと浮かぶ。わたしの心が激しく首をふる。あれをほろぼしてはならぬ、という。あれをにほんで使え、という。 どこで使うね…… 朝鮮は岩なのだ。 室井腎(谷川雁)とその地元から来た青年たちの水俣方言の…

森崎和江 自意識 メモ

即自的な私はコスモポリティクな流亡の徒であって、定着する日本の共同体意識のどのランクにも入りこめない。強いていえば遊芸売笑の賤しさで民衆のエキスを伝播して歩く遊行女婦(うかれめ)グループの心情を伝承している。 大海にほうりすてられ、青天にあ…

森崎和江「わたしと言葉」 「祖母たちのくすり」メモ

女の人は、というか、わたし自身が女ですから、女の意識とか感性とかの中には、書き言葉によって自分を認識するということよりも、話し言葉によって自分や世の中を感じ取ったあとが残っています。またひとりひとりの女は、わたしが自分のからだの変化を想像…

森崎和江。言葉。メモ。

私は政治的に朝鮮を侵略したのではなく、より深く侵していた。朝鮮人に愛情を持ち、その歴史の跡をたのしみ、その心情にもたれかかりつつ、幼い詩を書いて来たのである。 自然界といのちとのシンフォニーへの愛をはぐくんでくれたのが「日帝時代」の大地であ…

メモ  物語をめぐって。

私たちが書かない物語の運命が どうなってしまうのか、 あなた、分かっていて? それは敵のものになってしまうのよ。 (イブラーヒム・ナスラッラー『アーミナの縁結び』より)

信徳丸(俊徳丸)  瞽女唄 説経祭文 江州音頭  メモ

説経祭文「信徳丸一代記」の写本(これを「長野本」とする)とされているものが、『日本庶民生活史料集成』17巻に収められている。 ◆この写本には、「長野市新田町九拾弐番地内三番」「明治廿一年三月廿八日 新田村藤田三義用」「たかだよこまち」「このしま…

姫路 牛頭天王総本宮 広峰神社 → 神戸 祇園社

入口の大鳥居 気になるのは、この看板。いきなり「国家の安泰…」ですか。牛頭天王総本宮が……。入口から、骨抜き牛頭天王の気配が漂う。 入口の看板 九星術のことも書かれている。かつてここにいたのであろう陰陽師の存在が垣間見える。 さあ、石段を登って境…

伊勢 間の山 参宮街道資料館 伊勢神宮宇治橋 旧牛頭天王社

■参宮街道資料館 〇抜け参りをする者は、お金がなくとも、柄杓を持っていれば、食事や宿などを無料で提供する施行を受けることができた。 ■ 五十鈴川の中には蒔き銭をざるで受ける者たち。 銭を蒔けば蒔けほど、蒔いた者の穢れが落ちる。 内宮鳥居 ■伊勢河崎…

伊勢本街道をゆく 奈良~伊勢  その1 メモ

まずは記録として写真のみ 出発 奈良 午前6時

2月は、大阪で、東北に想いをはせて【被災物 「モノ」語り】月間!!

「それを見たひとがその経験を「想像する」ことによって完結する。(中略) たったひとりが「想像したこと」が、リアス・アーク美術館の「最終形態」になる。」 (『東北の風景をきく FIELD RECORDING vol.4 特集:出来事を重ねる』 「白地の持つ豊かさに気…

<被災物「モノ」語り ワークショップ>のご案内

<被災物「モノ」語り ワークショップ>のご案内 コロナ禍のため、延期。 東京・西荻窪 忘日舎にて。 2022年1月22日(土) 午後2時~ 案内人 姜信子 オンライン参加:山内明美(吉里吉里語を話してくれるはず) 音曲参加:渡部八太夫 -----------------------…