2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

上越 居多が浜

記憶のメモ。 念仏弾圧のために、京から越後へと流罪になった親鸞が、敦賀よりの海路で越後に流されきた折に降り立ったという、上越の居多が浜。10月、夕刻。 陽は左手の山に沈んでゆく。 夏と秋の間を揺れさまような10月初旬の気候ではあったけれども、スス…

まことにしんぬ

日曜日にぶらりと上野へ。国立博物館に『法然 親鸞 ゆかりの名宝展』を観に。しかし、人、人、人の海、群生海、衆生海、無明海。 『教行信証』にいわく、「しかるに無始よりこのかた、一切群生海、無明海に流転し、諸有輪に枕迷し、衆苦輪に繋縛せられて、清…

おとな文庫

「おとな文庫」。これは、陸前高田市の高田保育所に開設される本のコーナーの名前。本が読みたくとも欲しくとも手に入らぬ被災地のおとなたちに本を贈ろうと有志12名が選んで私に送ってくれた本を、段ボール3つに詰めて、高田保育所に届けた。有志それぞれ…

朝からとびきりお楽しみ会@高田保育所

11月15日、陸前高田の高田保育所にて、朝9時半より、「朝からとびきりお楽しみ会」! 日本一の若手美人(!)浪曲師玉川奈々福と日本一明るい歌のおねえさんシーサー玉城が歌って、踊って、語りました。 まずはシーサー玉城が登場。会の進行係もシーサー玉…

譬如劫水

海の近くの高史明さん宅を訪ねた。親鸞の話を聞いた。帰宅して『浄土三部経』を開く。『教行信証』を繙く。『浄土三部経』のなかにある「海」のイメージが、『教行信証』のなかで膨らむさまを追う。『浄土三部経』と『教行信証』の間には、生身の親鸞が流罪…

つながる言葉、生きていく言葉

被災地に本を届けようと思った。本好きの仲間や友人知人にも声をかけた。子どもたちへの絵本や画材の支援は震災直後から動き出していたけれど、そうだ、子供たちを支え育む大人たちだって本が必要、言葉が必要じゃないかと、ふっと思ったのが始まりだった。…

うたのおくりもの

うーの屋敷妙子画伯が作ってくれた、陸前高田の高田保育所での「お楽しみ会」のポスター。 出演は、日本一明るい<歌のおねえさん> 沖縄生まれ沖縄育ちのシーサー玉城と、日本一の<若手美人浪曲師> 玉川奈々福。 熊本や横浜から映像での参加もあったり、…

イヤダカラ、イヤダ

『現代思想』10月号 特集「反原発の思想」を読む。 鎌田慧さんが書いている。「反原発運動は論理的には負けませんでした。原発に対する批判は正しかったし、今回の事故によってその正しさは証明されてしまった」。確かにそうだ。たとえば、子どもにもわか…

今日、私は出発する

11月末発行の新著 『今日、私は出発する』(解放出版)。 2009年より熊本日日新聞にシリーズ連載したハンセン病回復者との対話をもとにした原稿や雑誌『風の旅人』に寄せた原稿、熊本県合志市主催の講演の記録、作家高史明さんとの対談などが収められて…